2024 AUTOBACS SUPER GT Rd.3 「SUZUKA GT 3Hours RACE」|アストンマーティンが待望の今季初V!フェラーリ296GT3も表彰台に立つ。
2024年のスーパーGT第3戦が6月1日から2日に鈴鹿サーキットで行われ、欧州スーパーカーが多数参戦するGT300クラスでは、新型のアストンマーティン ヴァンテージ AMR GT3を使う777号車D’station Vantage GT3が優勝を飾った。
イギリスの名門ブランドとして知られるアストンマーティン。現在はFIA世界耐久選手権(WEC)もGT3をベースにした車両が参戦しているということもあり、そこを意識してヴァンテージ AMR GT3も大幅にアップデートが施された。フロントマスクはより洗練されたイメージとなり、新しい空力パッケージや改良されたサスペンションが導入されている。
すでに世界各国のレースで活躍している新型ヴァンテージ GT3だが、日本のスーパーGTにはD’station Racingが参戦。ここ数年はアジアン・ル・マン・シリーズやWECへの参戦に力を入れており、GT300への参戦は2020年以来となる。777号車のヴァンテージ AMR GT3は、開幕戦から速さをみせるも、細かいところで歯車が噛み合わず、好結果につながらないレースが続いていた。
しかし、第3戦鈴鹿では予選から他を圧倒する速さをみせ、総合タイムでは2番手に0.6秒もの差をつけてポールポジションを獲得。第2戦に続いて3時間という時間制レースで行われた決勝でも、序盤から順調な走りをみせ、最終的に2番手以下に対して38秒もの大量リードを築いてトップチェッカー。待望の今季初優勝を飾った。
また、今季から登場しているフェラーリ296GT3も意地をみせる。5番手からスタートした6号車のUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIが、激しいバトルの末、終盤に3位に浮上。見事、同マシンの初表彰台を記録した。さらに同じフェラーリ296 GT3を使う45号車のPONOS FERRARI 296も6位入賞を果たす活躍を披露。世界的にも難易度が高いと言われる鈴鹿サーキットで、欧州のGT3マシンたちが光る走りをみせた。
GT500クラスは、37号車のDeloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)がポール・トゥ・ウィンで嬉しい初優勝を飾った。
写真=南 博幸/鈴木華子 文=吉田知弘 編集=濱田寧々